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寒い冬が明けた春先、そして梅雨が明けた初夏の季節には、思いっきりお体を動かしたくなりませんか?
健康のために運動するのはとてもいいことです。毎日少しずつでも、何かしらの運動はした方がいいでしょう。
しかし、急に運動を始めることで体を痛めてしまうこともあります。
実際、4~5月や7月は、腰痛や首痛のご相談を多くいただく時期です。
お話を伺うと「運動を始めてみたら痛くなってしまった」というパターンが多いのです。
首や腰の違和感、痛みの原因はいくつか考えられ、
単に筋肉痛ということありますし、筋肉を痛めている場合もありますが、
最も配慮しなければならないのは「椎間板ヘルニアになっていないかどうか」です。
「椎間板ヘルニア」とは、
ブロック状の骨が連なる背骨や頸椎の隙間にある、クッションの役割を果たす「椎間板」が、
何らかの原因により破損し、本来あるべき位置から飛び出ることを指します。
首の骨、つまり頸椎の間の椎間板に異状が出れば「頸椎椎間板ヘルニア」、
背中から腰にかけての背骨の間の椎間板の異常なら「腰椎椎間板ヘルニア」となります。
頸椎椎間板ヘルニアについては次の記事で解説することにして、
今回は「腰椎椎間板ヘルニア」を取り上げます。
【腰椎椎間板ヘルニアの原因】
腰椎椎間板ヘルニアは、長時間にわたる腰への負担、
または衝撃によって椎間板に負担がかかることによって起きます。
例えば、中腰の姿勢で作業をすることが多いといったことも原因となります。
長時間運転する職業ドライバーにも多い症状です。
ぎっくり腰のように、重いものを持ち上げて起こることもあります。
それだけでなく、体質や遺伝で起こることもありますが、
多くはやはり、腰への負担が原因となっています。
【腰椎椎間板ヘルニアの症状】
椎間板が飛び出すと聞いただけで、ものすごく痛そうな印象を受けますが、
椎間板が出るだけでは痛みにはつながりません。
飛び出た椎間板が神経に当たり、神経を伸展させることで、
手や首、足などにしびれを生じさせるのが主な症状となります。
(これは頸椎椎間板ヘルニアも同じです)
ただ、頸椎椎間板ヘルニアに比べて、腰椎椎間板ヘルニアは、
痛みが出た場合にその度合いが強くなることが多々あります。
立っても座っても痛い、寝ても起きても痛い、何をどうしても痛い!
と、とにかく強い痛みを訴える方も少なくありません。
その痛みが腰に出ることもあれば、お尻から太ももにかけて出ることもあります。
逆に、全く痛くないこともあり、
病院で検診を受けて初めてヘルニアに気付くほどもいますので、
症状の出方はまさに人それぞれです。
【診断方法は】
病院で診てもらうのが一番です。
レントゲン及びMRIで椎間板の状態を映し出すことができます。
設備の整った整形外科を選びましょう。
もちろんそれ以外にも、しびれや痛みの有無、症状が出る動きや場所などもチェックします。
【手術・治療について】
ヘルニア=手術というイメージがありますが、
飛び出た椎間板は白血球によって分解されるので、
1~3ヶ月ほど様子が見られる方は、即手術の必要はありません。
排尿・排便の障害がある場合や、
仕事や家庭の都合上すぐに治さなければならない場合には、
医師と相談して手術を検討したほうが良いかもしれません。
ダブルヘルニアと言って、一か所だけでなく二か所の椎間板が破損し、
飛び出してしまっている場合にはかなり痛みがあるので、手術をすることが多いです。
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